DNA父子鑑定を行ってみました。
私の場合、なにか疑念があってDNA鑑定を行うわけではありませんが、DNA鑑定を行ってみました。その体験談です。様々な方がおり、デリケートな問題が多く含まれるDNA鑑定ですが、一つの体験談として記載したいと思います。
DNA親子鑑定とは
私の場合、父親ですので、DNA親子鑑定の父子鑑定になります。
これは、父親と思われる方が本当の父親かどうかをDNA型鑑定法により生物学的な親子関係を調べるものです。
子供と子供の父親とされる男性のDNAを比較解析することで血縁関係を判定します。得られた結果は、生物学的親子の血縁関係を証明できるツールとして裁判や入局管理局などで使われます(ただし、法的な証拠として使用するには専門のスタッフ立ち合いの下など諸条件があるようです)。
一般的には専用の綿棒でほほの裏側の粘膜を擦り細胞を採取してDNAサンプルを取りますが、歯ブラシや髪の毛、タバコの吸い殻など様々な検体を用いて鑑定もできます。当然、検体の保管状況によっては鑑定できないリスクもありますが、DNAが損傷せずに残っている場合は検体の種類により鑑定の精度が変わることはありません。
なぜDNA鑑定をするか
女性は人工授精などをしない限り、自然妊娠で自身のお腹の中で育つのは自身の子供以外ありえません。それは何もしなくても自然に得られる明確かつ揺らぎない親子関係の保証の源になります。さらに妊娠期間中や出産時に自身の体に起こる変化や体の中からの動きなどで自分が親になるという強い自覚に芽生えることも多いと思います。
一方で、男性は妊娠中の妻のサポートや胎動などを通して、自覚する人も居るかと思います。しかしながら、男性の場合、何もしなくても自然に得られる明確かつ揺らぎない親子関係の保証を得る方法がないというのが現実的な実態だと思います。
当然、「妻を信じていればそんなことしなくても自信が得られる」という意見もあると思います。ごもっともですが、それは「信じる」という行為を拠り所とするわけで、今後、十数年間の生活の中で信頼関係も変化するでしょう。プラス方向だけでなく、マイナス方向にも変化するかもしれません。その揺らぎのせいで子供への疑念や態度の変化などが生じることはあってはならないことです。
そういった背景から、私は科学的、生物学的な親子関係の根拠が欲しいため、DNA鑑定を実施することにしました。報告書で「99.99%の精度で親子」と出ると、それを根拠に「この子の父親なのだ」という明るい自信が生まれます。その自信は育児への参画だけでなく我が子の為に仕事や家事をするという行動の変化にも直結します。なにより、責任を負うということにも繋がると思い鑑定を申し込みました。
SeeDNAのDNA鑑定
DNA鑑定の会社は海外が主流でしたが、今は国内の会社も複数あります。その中で私が選んだのはSeeDNAです。
2種類の精度の鑑定
一般鑑定
一般鑑定は、99.99%(肯定)と0%(否定)の精度の物になります。99.99%というと、生物学的親子関係を否定することは現実的に不可能とされるレベルの精度です。残りの0.01%は?となると思いますが、奇跡が起こらない限り覆されることはないでしょう。。。この精度でまず問題ないです。
私もこの一般鑑定の私的鑑定を申し込みました。
鑑定種類 | 一般鑑定 | |
---|---|---|
私的鑑定 | 法的鑑定 | |
費用 | 19,800円 | 60,000円 |
最低保証精度 | 99.99%以上、又は0% | |
期間 | スピード:2~4日 +10,000円 通常:4~8日 |
超高精度鑑定
鑑定種類 | 超高精度鑑定 | |
---|---|---|
私的鑑定 | 法的鑑定 | |
費用 | 69,800円 | 99,800円 |
精度 | 99.9999999999%以上、又は0% | |
期間 | スピード:5~10日 +20,000円 通常:10~16日 |
seeDNAのDNA親子鑑定のポイント
seeDNAで鑑定を行う理由ですが、以下の点がポイントです。個人的には「無料再鑑定」が良いなと思いました。慣れない素人がサンプルを採取するわけで、さらに新生児の口から。。。ということなので、検体の状態がNGだった場合の再鑑定は非常に魅力的に感じます。
- 国内唯一、超高精度DNA鑑定を行える鑑定機関
世界トップレベルの超高精度鑑定により、父権肯定確率99.9999999999%以上の結果保証ができるのは国内で私たちseeDNAだけ(ただし有料)。 - 国際基準より高い内部基準
血縁関係を肯定する際の検査精度の最低保証値は父権肯定確率99.99%だが、9割のケースは99.9999%以上の数値が得られる。(ちなみに国際的には血縁関係を認める父権肯定確率の基準は99.9%) - ダブルチェックシステム
血縁関係が否定された場合は、検体の取り間違いなど検査ミスの有無を確認するために、もう一度検査を実施。 ダブルチェックの際には、追加検体、費用などは不要。 父権肯定確率99.99%以上の結果が得られた場合は、1回の検査で結果報告。 - 判定ミス0へのこだわり
全ての検査に対して最大過去5年間の検査結果と照らし合せるデータマイニング(全データの比較解析)を行います。それにより重複するデータ、又はミスマッチが無いのかを確認します。 - 無料再鑑定及び返金保証
検体の状態により結果が得られなかった場合でも往復送料もseeDNAが負担し、口腔上皮を用いて無料再鑑定を行います。 無料再検査を希望しない場合は、依頼費用の一部を返金いたします。 万が一判定ミスがあった場合は鑑定費用を全額返金。 <無料再鑑定及び返金規定> - 国内鑑定だから安くて速い
年間3,000件以上のDNA型鑑定を行い、1件の判定ミスも無い国内No.1の鑑定機関です。 (海外での検定の場合、海外まで検体を送る際に生じる検体の劣化の懸念もあるようですね。DNAは生モノと同じで時間が経つごとに徐々に劣化していきます。) - 高い検査感度の検査手法により歯ブラシや髪の毛が使える
微量のDNAしか得られない様々な特殊検体を用いて95%以上の確率で検査可能。 DNAさえ含まれていれば検体の種類により精度が落ちることはない。 - 国際認証付DNA鑑定報告書(法的)
外国での法的手続き(婚姻・離婚・出生,査証取得,など)のためにDNA鑑定報告書を提出する場合、日本国外務省の証明を受けたDNA鑑定報告書として、提出先国で使用することができる(これは特殊な場合かな??)。
国内というのと、速さがポイントだと思いました。個人的にはこの手の返金保証は万が一の時だけで基本的に返ってこないと思っています。
スケジュール感
私が申し込んだときのスケジュール感を載せておきます。休日を挟んでいたにも関わらず、検査キットの発送対応がかなりスピーディーでビックリしました。
経過日数 | |
ある日の夜 申し込みから 0日目 | WEB申し込み(PayPalクレジットカード支払い) |
翌朝 申し込みから 1日目 | 受付完了メール 数時間後、ゆうパケットでの発送メール ただし、郵便局引き受けは16時頃 |
申し込みから 3日目 | サンプル採取キット到着(ゆうパケット) |
サンプル採取から 0日目 | サンプル採取 |
サンプル採取から 1日目 | 発送 |
サンプル採取から 3日目 | 受領 終了予定日:11/19~11/26 |
サンプル採取から 8日目 | 追加鑑定のお知らせ 検査を行ったところ、seeDNAが定める父権肯定確率の基準を満たさないため |
追加鑑定せず、ここで検査終了にしました。 |
申し込み後、WEB上で進捗の確認ができます。
結果の確認等が出来るマイページの構成は非常に分かりやすくシンプルな画面でした。
父権肯定確率不足で再検査?
そして、検査が終了するかなと言うころ、1通のメールが届きましたがその内容はまさかの再鑑定でした。。。頂いたお知らせを載せておきます(プライバシー保護のため、一部編集しています)。
ご返送いただきました検体を使用して検査を行ったところ、弊社が定める父権肯定確率の基準を満たさないことが判明いたしました。
そのため、以下の2通りの方法からいずれかをご選択いただきたく存じます。
(選択されない場合、鑑定不能という扱いで鑑定完了となります)
①母親の方の検体を追加で提出していただく 口腔上皮検体を提出していただけるのであれば、こちらは無料にて承らせていただきます。
※口腔上皮以外の特殊検体の提出を希望される場合、特殊検体の追加料金と追加鑑定日数がかかります。詳しくは以下のページをご参照ください。
https://seedna.co.jp/inspection-period_rate/sample/
②超高精度父子鑑定に切り替える
超高精度父子鑑定と現状の鑑定の差額をお支払いいただければ、こちらで進行することが可能です。なおこちらは、追加の検体の提出は不要となります。
(参考)超高精度父子鑑定料金: \69,800(税抜)
また、こちらを選択される場合、スピード鑑定を無料にて適用させていただきます。
上記①または②のいずれかを選択されることで、弊社が定める父権肯定確率の基準を問題なく満たすものと存じます。
これに対して、「父権肯定確率の基準を満たさない」という意味を問いました。(否定ではなく肯定の結果であるが、例えば99.99%以上の確率に満たないという認識でよいか?ということの確認)
弊社では検体より得られたDNA情報から算出された父権肯定確率が0%より大きく99.99%未満である場合、今回のような追加の鑑定のご連絡をさせていただいております。
これは、算出された父権肯定確率では血縁関係の正確な判定が不可能であることに起因しており、現状として鑑定結果として言及出来ることといたしましては、否定を明確に示す結果ではなく、また同様に肯定を明確に示す結果でもない、ということとなります。
0%より大きく、99.99%未満であるということですので、この検査についてはあくまで分かるのは確率で、確定事項ではないですし、他人なら0%と出ますから私の場合、疑う事もないのでこれ以上費用が掛かるならもう十分かなという気もします。
それに父子鑑定には母親のDNAも無いと精度が出ないというのも記載がないのも少し不信感を覚えました。しかも、精度を上げるためには追加で金を払えということなので、こっそり検査しようとする人には結局HPに書かれている価格よりも非常に高くなり、足元見ているのかなと言う気もします。
最後に
本来であればDNA鑑定は母親の承諾も必要です。が、seeDNAは被鑑定者と申込人のサインがあれば実施してもらえます。今回は、私の中に留めておくつもりなので、何も言わずに行いました。
結果、精度が出ないのに十分に周知せず、足元を見られるような価格を提示されるありさまだったので、あまりお勧めしません。。。ただ、2~3万程度なら試してみてもいいかもって人は良いと思います。
まあ、やってよかったか?と聞かれると少し複雑な気持ちにはなりますが、明確な否定をされなかったので、個人的には安心しています。それに子供のお世話する内に自分に似ている部分を多々見つけて不安とかそういう気持ちもなくなりますしね。(大体似てほしくない部分が似たりしますよね。。。)我が家の場合、機嫌が急に悪くなり全然寝てくれないところや人見知りしないところ、頭の形や顔のパーツの特長など子供のころの私にそっくりなのです。
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